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企業名のネーミング

INAX (旧:伊奈製陶)

現在「INAX」と呼ばれているこの会社の社名は何か意味を持たせた造語のように見えるかもしれませんが、元々は創業者の伊奈発之丞氏の名前を取った「伊奈製陶所」、またその後新たに株式会社として設立した「伊奈製陶株式会社」から由来している社名です。

「伊奈製陶所」も「伊奈製陶株式会社」も、当時主な事業であった土管やタイルなど焼き物を扱う企業であることがよく分かる社名でした。

現在もタイルなどを扱ってはいますが、どちらかと言えば、「INAX」と聞けば、トイレやバス、キッチンなどの住宅設備機器を扱う企業としての顔の方が有名なのではないでしょうか。

その傾向は、創業から60年を迎えようとしている頃には既に明白となっていて、ポリバスなどの売り上げがタイルの売り上げを抜くことになったのだそうです。

このような時代の変遷とそれに伴う売り上げの変化に伴って、製陶を一面に押し出している社名では、現状の事業内容を正確に表すことが出来なくなっていました。

もちろん、創業当初から培ってきた製陶業も続けていくものの、住宅設備機器なども広く手掛ける企業として新たな社名が必要とされるようになったのです。

創業から代々社内の重要部門には、伊奈家が携わっていて、社名変更を決めた当時の社長は、伊奈輝三氏でしたが、自ら伊奈製陶の未来への飛躍の為、また一旦原点に戻って、企業理念やそれまでの企業体質などから新たなスタートを切るという決断をしたのでした。

1985年に「伊奈製陶株式会社」から「INAX」への社名変更が行われ、またブランド名も同じく統一されることになったのです。

創業者の「伊奈」という漢字名は変更になりましたが、ローマ字読みにして「INA」を残し、その後に付けた「X」は、未知の可能性を表すことが出来るものとされています。

今となってはすっかりなじんでいる「INAX」の社名ですが、未来へ飛躍したい思いを英文字「X」1文字で表し、それを名前に付けてネーミングするという方法は、あまり例はなく、意外性があることだったと思われます。

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